URの賃貸とは?知っておくべきことをマルッと説明します

共通部分が広くて住みやすいUR団地

お部屋探しをしていると一度は聞いたことがあるはずのUR(都市再生機構)。

以前は公団住宅と呼ばれていて、URが全国各地につくった”団地”はサラリーマン家庭の憧れとなりました。

 

最近では吉岡里帆さんがイメージキャラクターを務めていたり、無印良品やIKEAとコラボしたリノベ住宅を開発したり、都心にタワーマンションを作ったりして、公団住宅と呼ばれていた当時より垢ぬけた印象があります。

今回の記事では、そんなUR(都市再生機構)の賃貸について解説していこうと思います。

URのメリット

URの賃貸物件が持つ最大の強みは、礼金や仲介手数料、更新料がゼロであること。

一般にファミリー向けの3LDKを借りようとすると家賃2〜3か月分の礼金が相場ですが、URでは礼金は不要です(都心にある一部のURマンションは除く)。

また街の不動産屋さんに依頼すると必ず必要になる仲介手数料(家賃の50~108%程度を払う)もいりません。

また、住宅契約を更新するときに必要な更新料も不要です。

 

賃貸を選ぶときには一般に家賃ばかり注目しがちですが、礼金など家賃以外のコストが案外負担になります。

この負担が一気にゼロになるのは、やはりURの良いところかなあと思います。

 

他にも依頼するのに気が引ける保証人が不要であるなど、URの賃貸にはメリットが沢山あります。

デメリットも含めてまとめているので下の記事をご覧ください。

★関連:UR賃貸のメリット・デメリット

 

詳細を聞いたり、内覧したりする方法は?

内覧した部屋のお風呂。新しくて使いやすそうです

★詳細を知るには公式サイトを見るか窓口へ行く

URの賃貸はSUUMOなどの賃貸住宅を扱うサイトに掲載されています。

ただすべての物件が網羅されているわけではないので、もっと詳しく知りたい場合は、公式サイト(UR都市機構)からお近くの物件を調べてみるといいでしょう。

 

もしくは、全国各地にあるURの有人窓口に直接行って話を聞くことも可能です。

希望の地域や駅からの距離、予算、部屋の間取りなど希望を伝えると、条件にあった部屋を探してくれます。

 

★内覧は窓口でのみ受け付けています

希望の物件が見つかったら実際に内覧に行きたいと思うでしょう。

ただし、内覧の申し込みはネットでは受け付けておらず、有人窓口でのみ受け付けています。本人確認の必要性があるためですが、それでも…ちょっとアナログですよね笑

 

筆者の私も実際に窓口に行って内覧の予約をし、希望の物件の資料をもらってきました。詳細は下の記事を見てみて下さい。

【関連】
URの内覧予約は窓口でしかできなかった話(もらった書類も公開します)
制限時間は30分?! UR内覧前に知っておいて欲しいこと

契約までの手順・スケジュール

① 窓口に行って仮申し込み(仮押さえ)&内覧の予約

② 内覧をする

③ 本申込み(必要書類の提出)
⇩(審査期間)
④ 契約

⑤ 鍵渡し

⑥ 入居

内覧の申し込みから実際に入居するまでの大まかなスケジュールです。

⑤「鍵渡し」は②「内覧」後、一か月以内に行う必要があります。

例えば、1月末に窓口で仮押さえをしたら遅くとも2月末には入居している、と考えると良いでしょう。

 

先ほど内覧の申し込みを説明しましたが、それと同時に部屋の仮押さえを申し込めます。仮押さえすれば、それから2週間以内は無料でその部屋をキープできます。

全体的な流れとしては民間の不動産契約とあまり違いはないと思います。

【関連】UR賃貸物件。申し込みの手順とスケジュールを説明します

 

必要な書類とお金

書類を窓口に提出して頭金を支払うのは、本申し込みの時です。

必要な書類は本人確認書類(免許証など)や収入を証明する書類(源泉徴収など)、住民票(世帯全員)などです。

詳しくは下の記事でまとめていますので参考までに。

【関連】【UR賃貸】本申し込みで必要な書類や金額をマルっと説明します

 

必要なお金(頭金)は、敷金2か月分+入居月の日割り家賃(共益費含む)です。

ただ収入審査があり、ケースによりますが家賃の4倍が収入審査の基準となります(家賃4万円なら月の収入は16万円以上)。

URはもともと公団住宅だということもあり、キッチリと審査基準は守ります。ギリギリ足りないから大目に見て合格させる…などということはありません。

ただ、1年分の家賃を一時払い(前払い)すると、年収の審査は免除されます。

【関連】年収基準が厳しめのUR。家賃1年分を前払いすると審査はほぼパスできます

 

割引制度もあります

URにはユニークな割引制度があります。

例えば契約者と同居者が35歳以下なら、最大3年間家賃が2割引きになる(一部で一割引きの団地あり)「U35割」という制度や18歳以下の子供を扶養している契約者に一定額の家賃を割り引く「そのママ割」などがあります。

ただしどちらも最大で3年間の賃貸契約となっています。

筆者自身35歳以下だったのでU35割にはめちゃくちゃ興味があったのですが、結局、ネックになったことがあって辞退しました。

【関連】URの『U35割』は家賃2割引でめちゃお得だけど、申し込みをやめた理由

家が決まったら引っ越しの準備をしないといけない

シッカリ必要書類を準備し、収入などの審査基準を満たしていれば、審査はその場ですぐに終わります(20〜30分程度)。

その後、契約書にサインをして契約締結となりますが、鍵渡し(入居可能日)は初めて内覧した日から1か月以内にすることになっています。

例えば内覧したのが11月5日であれば、鍵渡しは12月4日までにしなければいけません。仮に契約日が11月下旬だった場合、引っ越しはギリギリになりますよね。

 

筆者自身、実際に引っ越しをしましたが、上手く交渉しないともともとの引っ越し代金は高額です(仙台市⇒関西の単身で片道24万円!)

実体験をもとに記事をまとめているので、詳細は下を見てみて下さい。

【関連】長距離引っ越しで値引き交渉したら22.4万⇒8.6万になってしまった体験談